平成14年に設立し本年をもって満10年を迎える日本青少年育成協議会の理事長に就任することになりました。
(正式には本年7月に就任)
当会は、武道全般の活動を通じ、青少年の礼節を養うとともに、体力及び精神を向上させることにより、社会に貢献しうる人材を育成することを目標としています。
この目標は白山道場の理念に通じるものであり、俗説にも『10年先を考える者は木を育て、100年先を考える者は人を育てる』などと云われ、今の時代に武道を通じて『義』や『礼節』を知る青少年を育成する事が必要なのかもしれません。
また昨今、未成年の犯罪が世相を賑わせてます。
被害にあわれた方には謹んで心から哀悼の意を表しますし、加害者は当然にその罪を償うわけですが、客観的にその未成年が犯罪に至る動機は何なのでしょうか。
生まれついての極道者と精神が完全にぶっ壊れてる異常者、ガキの頃から犯罪を生業にしてる者を除けば、自己中心的な甘えや目立ちたい顕示欲などその程度の事が動機なのではないでしょうか。
そして他力本願的に今の世の中がおもしろくないとか、将来に希望が持てないとかの閉塞感も動機のひとつだと思います。
そうであるなら、道場訓の『武道を通じ心身を鍛練し技能を磨き不断の覚悟を以て己の可能性に挑む事』を青少年(犯罪者に限らず)に伝える事ができるとしたなら、少しは世の中がおもしろくなり夢や希望を持てるようになるのではないでしょうか。
その資格が私自身に有るか無いかは将来の結果次第とアバウトに見守って頂き(笑)、肩書きにおごることなく片意地を張らずマイペースに自然体で取り組んで行く所存でおります。
そんな訳で、白山道場執行部ならびに門人一同、また忠友の会のみんなにはこれからも益々のご尽力賜りたく、何卒宜しくお願い申し上げます。
平成24年4月26日
白山道場 代表 萱原秀哉