自分を気に入る

子供の頃、超～厳格な家庭に育った僕は両親に反発して家出を繰り返していた、とはいえ子供だけに遠くまで行く術も無いので団地内にある焼却炉と壁の狭いスペースに段ボールを敷いて新聞紙にくるまりながらいつも夜空を見上げていた、今も気付くと空を見上げる癖はその時のものだろう。そして齢５７となりその癖のせいで前を向く気も無ければ後ろを振り返る事もない、ただただ上を向いてるだけだからもしかしたら成功するかもしれないし下手を打てばまっさかさまに落ちるだけ。ドイツの哲学者ニーチェが「まずは自分を尊敬する事から始めろ」みたいな事を言っていたが僕もそんな極端な生き方をしている自分を割と気に入っている。